「あ、いや、このテレビいいなぁって!」 「それブラウン管だけど……」 「あ……」 追い込まれる……。 「お前、思ったより変な奴だな……」 呆れた顔で私を見ながら、紅茶を小さいテーブルに置いていく一条。 私は目をあわせないようにまた部屋を見回す。 あ、パソコン……。 パソコンも部屋にあるわ。 さすがにパソコンのデータは見れないよね。 しかし、チャンスがあればデータを……。 あわよくばインターネットの閲覧履歴を……。 それでエロのエの字もないとしたら……。