ツンデレプリンス



「エロ本とかないかな……」


まずは、定番のベッドの下をのぞく。


エロ本は勿論ない。


埃すらない。


「やっぱりないかぁ!」


机の中や、その他色々と物色する。


「エロ本がないならAVとか……」


この部屋にはテレビもあるので(なんという贅沢!)、AVがあってもおかしくない。


テレビ周りもくまなく探す。


「紅茶でいいか……って何してんだお前……」


「ギクッ!」


「ギクッて声に出すなよ」



忘れていた。


アイスティーを手に持った一条が戻ってきていた。


私を軽蔑の眼差しで見ている。