さすが一条!俺達に出来ないことを平然とやってのけるッ!そこにシビれる!あこがれるゥ!
と男子たちからの支持も結構ある。
なのに……それなのに何故私が一緒にやらなきゃいけないんだ!
私以外にやりたい人いっぱいいるんじゃない?
なんで私なんだ……。
立っているのが疲れたので、椅子に座ると教室に誰か入ってきた。
「結衣……」
親友の坂原結衣(サカハラユイ)だ。
私が遅かったからわざわざ迎えに来てくれたのだろうか。
「夏生ー。遅いよ、何してんの?」
「いやね、実は、かくかくしかじかで……」
私は結衣にことのあらましを説明した。


