流石一条。 女子も男子も私に賛成してくれるとは。 「この分だと男女逆転喫茶に決まりそうね」 「……覚えてろよ」 一条は私のことを一睨みすると、紙に喫茶店と書いていた。 「文化祭当日は女装お願いしますよ」 「お前も男装するんだろうな?」 「勿論!一度やってみたかったし」 私がそう言うと一条はまた舌打ちをした。 舌打ちが癖なのかこいつ……。 仲良くなるつもりだったのに、もっと仲悪くなってしまったかも。 LHRが終わり、学校から出る。 一緒に帰る人もいないので、一人で帰る。