「去年の体育祭の立て看板はよかったぞ!そうだろ?」


「そうですね」


そう、去年私は体育祭で立て看板をつくったのだ。


〆切間近で、一人教室に残って描いていたのを見たんだろう。


「だから、しっかり一条と二人でやるんだ。藤堂、分かったな?」


「…………はい」


仕方ない。やるしかないようだ。


「よし、分かったなら早速LHRで頑張ってこい」


「はーい」


LHRが始まった。


既に一条は黒板の前にいる。



私も慌てて一条の隣に行く。


クラスの女子と、一条本人に睨まれる。


もう、何なのよ……これ。