ツンデレプリンス



「…………へ?」


意味が分からない。


私が一方的に押し付けられたわけではないのか?


「貴女聞いてなかったの?一条くんが貴女を指名したのよ?」


え、初耳ですよ?


It's a 本当? Just a 本当?


「ごめんなさいその時寝てたから」


私がそう言うと彼女は(実はクラスの子達の名前まだ覚えてないのだ)はぁ、とため息をついた。


「とりあえず、一条くんに近づかないで。今のところの忠告よ」


「私ごときが近づけるような人じゃないと思いますよ」


私ごときなんて、自分でも悲しいけど理解してる。