「……なんだよ、」 「いや、俺はお前の兄貴代わりとして嬉しいよ、秋葉。 立派立派。ハジメテの相手が年上の女教師なんて、カッコイーじゃん」 「んなわけないだろ!」 明らかに俺をからかっていると分かっているのに、それでも俺はかーっと顔面が赤くなる。 にやにやと見下ろしてくる朋兄はどんな表情をしていても様になる。 いつもなら羨望を抱くそれさえも、こんなときは悔しくてしょうがない。