「どうしても、ですか?」

「うん、ごめんね」


写真、何を撮ろうって考えてて、今年はまだ決めていなかった。
でも、決めた。


俺は今年も、彼女を撮ろう。


ふと、脳裏に浮かんだのは、あの夜何故かひどくきれいに見えたベットに散らばったとーこちゃんの茶色い髪と。

夕暮れの教室であいまいに笑むとーこちゃんだった。