強がるとーこちゃんの唇を俺はふさいだ。 理由をつけるとするなら、これは衝動だ。 けれど、ひどく胸が痛くて。 この感覚は、なんなのだろうと思う。 二度目のキスは、ちゃんと、とーこちゃんの香りがした。 薄暗い教室の中、微かにオレンジが灯るこの空間で、ずっとこのままだったらいいのに。 そうだったとしたら、とーこちゃんはずっと幸せなのだろうか。 いつだって、ひだまりの中で笑ってくれているのだろうか。