「だから先生。そんなこと言わないで。もし少しでも俺のことすきだって、大切だって思ってくれるんなら、俺のものになって。
そうしたら俺は先生とならどんなところだって、俺にとってはすごく幸せな場所だ」





テーブルを挟んだまま、片瀬くんはあたしにキスをする。

少しだけ甘い紅茶の味がするそれは、まるで魔法みたいにあたしを包み込んでいった。