慌てて名札を見た
D高校3年─三神─
ま…
マジで…?
先輩だったなんて…
ていうかっ!
こんな制服着崩してたら誰も同じ学校なんて分かんないよ!
あり得ない…
お母様…
私にも世の中理解できない事がありました。
呆然と男の人を見ていると
「まぁ、まずは手始めに…」
グイッ、といきなり腕を引っ張られた
一気に男の人の顔が近づいたと思ったら
「……んんっ」
いきなり重なった唇
目の前には先輩の顔
「やっ……んんっ」
離れようとしても先輩に頭を押さえつけられ息を吸う暇さえ許されない
何……これ?
私…今何されてるの‥?
なんで目の前に先輩の顔があるの…?
「…ふぅ……んっ…」
ていうか…
「んん゛──」
苦しいんじゃボケ──!!

