興奮して俺の手を握った彼女。

「ね、ね、コウスケさん、初雪ですよね!?」

「うん、初雪だ。ホワイトクリスマスだね」

積もるような雪じゃないから、一面雪景色にはならないだろうけど。

隣の国の恋人同士のように、二人でこうして一緒に歩くのも悪くない。

「さあ、帰ろうか」

「はい」

料理はスーパーのお惣菜だけど、ケーキは彼女の手作りだし。

何よりも、こうして二人で過ごす時間が、最高のクリスマスプレゼント。

「今夜は、泊ってもいいですか?」

「え?」

初雪に願いをこめて。

メリークリスマス!




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