「キス、してください」


恥ずかしくて困っている俺に、真剣な顔をした彼女の甘いつぶやき。


収まりかけていた俺自身が、再び元気を取り戻してしまった。


責任は、取ってもらうからな。


「スキ」


やわらかくて細い腕が俺の首に回ってきて、引き寄せられるように、キス。


きっと家では、怖い顔をした兄貴が待っているんだろうけど。

もうしばらく帰すことが出来なさそうだ。


君の可愛い唇は、俺のものだから。





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