一人で違うことを考え、俺自身が鎮まるのを待っていると、俺の言葉に驚いた彼女が俺から離れた。

あわてて起き上がり、薄暗い部屋の中で露になった素肌。

そんな自分の姿に慌て再び布団に潜り込んだ君が、かわいい。


「気持ち良さそうだったし」


肌を重ねる瞬間も幸せを感じるけど、俺の腕の中で眠っている君はもっと可愛くて。


「それでも起こして欲しかったです」


ぷうっと膨らんだ頬に、ぷっくりと尖らせた唇。

怒る顔も可愛くて。

俺ってば重症だ。

そんな彼女の尖った唇を指でなでてみる。

この唇にキスがしたいんだ。

そんな俺の気持ちを知ってか知らずか。

ぱくん、と俺の指を食べてしまった。


「こらっ」


驚いて彼女の口から指を抜くと、くすくす笑っていて。