「幸人。違うの・・・」



あたしは必死に幸人に言う。



でも、幸人から帰って来る言葉は
決まっている。



「何が違うんだよ!!」






「わかった。

 正直に言うね・・。




 初めてこの学園で逢ったとき、
 ビックリした。


 あのとき

 あたしを慰めて


 『今度は白百合学園で逢おう』

 って言ってくれた彼に似ていたから・・・


 
 最初はまさかと思ってた。


 『今度は白百合学園で逢おう』

 
 って言葉を信じて、もう一度彼に会いたい
 と思ってこの学園に入ったのはあたしの方
 だけかもって思っていたから。



 
 でも、連弾で幸人のピアノを聞いた時

 幸人はあの時の彼なんだ!!


 って確信した・・・」