12月24日

ついにこの日がきてしまった




蘭の呼吸器が外れる日




俺は最後までなにもできなかった


「蘭,蘭やだよ……
……起きてくれよ」


「乱…」


リョウが俺を蘭から離した


「―リョウ!!」


アヤがリョウに泣きながら抱きつく

病室にはたくさんの人が集まっていた


グスッ グスッ グスッ


みんな泣いている

蘭の存在はだれにとっても大きかった


「それでは…
…外させていただきます。」


医者が呼吸器に手をかけた


「……蘭!!」






その時、奇跡は起こった