**Ran**





最後の一発は痛みさえ感じない…


かすかに感じる血のなまあたたかさ


上から降り注ぐ
血のなまあたたかさ…










上から降り注ぐ…?













俺は開かない目を必死で開けた


そこには蘭の姿…


そう

蘭は俺に覆い被さって
変わりに後頭部を殴られ
出血した血が俺にかかっていた


「…蘭?」


「…乱……」


蘭は一瞬薄く微笑んだあと
バサッと倒れた


「……俺じゃない!!!
コイツが…勝手に…!!」


2年とチンピラたちはその場からいちもくさんに逃げていった



残ったのはボコボコの俺と

血まみれの蘭……


どーなってんだ…


これは…夢…なのか…?