「……」


微笑みながら蘭の花に水をやっているその女に、俺は目が離せなかった。


「…!!」


丸くかわいらしい瞳
スラッとしたスタイル
長い髪をふわっと揺らし
俺の方を見た



「…だれ?」



一瞬、時が止まった感覚になった

一気に体が熱くなった

今まで思ったことのない
なんともいえない変な気持ち

彼女は少し怯えた表情で
じっと俺を見ていた






それが


俺と彼女の出会いだった