**Ran**



数十分後


「ッだぁもうこの糞学校
どーなってんだよッ!??」


「なにが?」


俺とリョウは上向きになって倒れている
頭や口からは少し出血している


「なにがって…先公だよ!
なんでケンカしてッことに
気づかねえんだよ!??」


「いいや。気づいてるよ」


「…なに?」


「気づいてるけど
気づいてねえフリしてんだよ」


「…なんでだよ~?」


「俺たちはケンカで有名
ケンカするこた分かってる
俺は教師殴ったこと噂になってっから
びびってんだよ
それに最近の先公は
めんどくせーことには手ださねんだよ」


「……はぁ
時代は変わるねえ~
…あ,授業サボっちまった…」


「へへッ!
いーじゃねえか1教科くらい!
コンビ再結成初勝利記念として!!」


俺はそう言って
血まみれのこぶしを空高く突き上げた


「再結成?
じょーだんじゃねえよ
もうごめんだよ
体なまってたし…」


「いや~
お前強かったッて!!
全然変わってねえ!まじ最高!!
さすが俺の相方ッ☆」


リョウは少し照れたように
鼻をさすった


「ッけ!!バカ野郎!」


俺らは笑った