**Ran**



「……」


俺は緊張した足取りでそこに向かった


「…なんて言えばいんだ?

「「よッ!またお前に会えるかと思ってきたんだよ」」

キモッ!!!!

「「よお!また来ちまった!!
蘭の花ッて、なんかいいしな…」」

ちと渋い…

ここはシンプルに

「「アド教えて!」」

うぉおぉ唐突すぎる!!」


そんなことを思っている内に
蘭の花へ着いてしまった

するとやはり彼女はいた。
いつもと変わらぬあの笑顔で…

「……」

また俺は見入ってしまっていた

しかし彼女はすぐ俺の存在に気づいた


「あッ!やっほ~!
そろそろ来ると思ってた」


「…え?」


「ハンカチ…」


「ああッ!!」


俺はハンカチのことなどさっぱり忘れていた