**Ran**



近くにくればくるほどケバい女たち…
ギャル気取りもはなはだしい
女たちが話しかけてきた


「ねえねえ!
あなたが北崎乱クンでしょッ!?
同じガッコとかちょーやばいんだけどッ」

「あたしたちィ~中坊んときから憧れてたんだよねェ~」


「先公とかも殴ったりィ~!!」


「それでもって頭よくってスポーツ万能ッ☆」


「イケメンだしまじきてるよねェ~」


「このガッコ入ったって聞いてずっと探してたんだよッ!!」



……なんだこいつら
このなんともいえない口調
香水のキツいにおい
痛みきった茶金髪


するとリョウが耳元で言ってきた


「乱クンよかったねェ~
モテモテッて感じィ~?」


ヘタクソなまね…
相手などしたくなかったが
俺は迷惑そうに言った


「なんか用?」