「絶対に嫌ですわ!!」

私はお祖父様のお願いを頑なに断った。

『何故じゃ!こんなに良い話など一生来ないかもしれんのじゃぞ』

…何故って??
そんなの決まってるでしょう…

「自分の結婚相手なんて自分で決めれますもの!いくらお祖父様の頼みでも嫌です!!」

『…恋人はいるのか??』

「えっ…い、いませんわ」

『結婚相手もいないのによくそんなことが言えたのぅ!!乙姫家の娘は代々16歳に結婚するという決まりがあるのじゃ!その決まりをお前の代で止める気か?!』

止める気なんて…

「止める気なんてありませんわ!!私がその気になれば彼氏なんてすぐにできますもの!!」

言った後…ものすごく後悔をした。

まさか高校に行って恋人を見つけてこいなんて…

しかも2つ年上。

ま…まぁ、私に落ちない男の方など誰1人いるわけがありませんわ。

…多分