六角形のジャグジーの縁に
両肘をのせ外の夜景を眺める。

こんなとこ男に連れて
来られたら好きじゃなくても
やっちゃうよねぇ・・・

うわっ・・・
やなこと思い出した。

繭があの男とこの部屋に・・・
バシャバシャと顔にお湯を
かけたけど、

一緒に入った・・・?

やだ!


僕はそのまま湯船に背中を
ずらし沈んだ。


やばい・・・

嫉妬してる・・・


援交だぞ!

恋愛感情なんてない。


そんなの自分が
一番知ってんじゃん!


でもあいつは繭と・・・

繭の体を・・・


ザバッ――
と一気にお湯からでると、

何か聞こえた?

すぐ横でびしょ濡れになった
繭がいた。

『・・・繭・・?』

繭はバシャバシャとうるさい音が
急に消えたかと思うと
何の音もしなくなったから
心配になって
見に来たら僕がいなくて

ジャグジーの中に手をいれようと
してたらしい・・・