腰を動かしながら
繭の感じる場所を探していた。

繭・・・

どこが気持ちいいの?

僕に教えて・・・

誰かのためにSEXするのは
初めてだった。

今まで自分の欲望のために
しかやってこなかったんだ・・・

自分が気持ちよければ
相手の感情なんか
何も関係なかった。

「・・ハァ・・・稜・・・気持ちいい・・」

と繭の手が僕の顔に触れる。


僕は左腕だけで体を支え
右手で繭のモノを包みながら
腰を動かす。

何となくわかってきた。

繭のいやらしい声が僕の名前を呼ぶ。

「ぁあ・・・稜・・・ン・・・」

その声に反応すると僕は
指と腰の動きを速くした。

「・・あっ・・・・あぁ・・イク・」





よかった・・・

できた・・・


繭がイってくれた

繭が感じてくれた


「・・・稜?どうしたの?
・・・泣いてるの?」

僕は繭の首元に顔をうずめて

『ん~ん。何でもない』


嬉しかった・・・

好きな人とできて

幸せだった。



でもこれが最後なんだなぁ・・・

って急に思いだし泣けてきた。