「あれ?龍也さん?何してるの?」


「……女って買いもん時間かかんのな。荷物、持ってやる」


結衣の手にさげていた
買い物袋を手に取り歩いて行く。


「女にしちゃ重いな。これを屋敷まで持って帰るつもりだったのか?」


「これぐらい平気だよ。私、力だけはあるんだから」


「…そうか」


暫くしてから屋敷へ着くと
結衣はさっそくキッチンへと
入って行った。


その時…。
屋敷のインターホンが鳴り響き
玄関へと歩み寄った。