「初音
 お前何歳だ?」


「13歳だけど…」


13…


こんなガキに俺は見抜かれたわけだ


毎日一緒にいるやつらでもなく,初対面の写真みただけのガキに



「なぁ初音
 これからも来てやるって言ったら喜ぶか?」


すると花のような笑顔で『うんっ』と言ったんだ




「母さん」


「えっもう帰るの?」


「まぁな
 …暇なときは会いに行くって約束したし」


珍しくした他人との約束


それがこの先俺の人生にどう影響を与えるかなんて


まだ分からなかった




ここから進み出したのは



カウントダウンと



時計の針