1月1日
A HAPPY NEW YEAR


今年もあっという間に始まってしまった


運命の一年だ


受験や就活,他にも色々ある


さぁどうなるこの一年



「とりあえず音緒
 あの二人うるさい」


……俺?


絶対嫌だ…なんて言えるわけもなく,新年早々こいつらのお守りをするはめになった





「もう全然静かにしてくんなくてさ−
 結局初詣行かせたよ」


「音緒ちゃんあったまい−!!」


ケラケラと笑い,話の続きを求める初音に俺は小さな紙袋を渡した


首を傾げるも,無言で器用にテープを外す


差し出されたものは自分の物だと数回のプレゼントで認識したんだろうな



「かわい−!!」


けど反応は薄れず,いつも通り素直な喜んだ顔



「それお守り
 効果はよく分からね−けど」


桜の形のお守りは,とりあえず可愛かったから


もう一つ


まだ袋の中に入っている普通のシンプルなお守り


それは初音の健康,無事を祈ったもの