それから院長に初音の病状が悪くならないための約束事をいくつか言われた
絶対守ると約束し,俺は少しでも早く初音に伝えたくて院長室を出ていく
「音緒くん!」
バンッと音を立て,院長が扉を開けて出てきた
廊下を走っていたから注意されるのかと思ったら…
「初音の事をお願いします」
と深く頭を下げられた
“どうしてここまで”というのが感想だったが,それよりも“頼む”と言われた事が嬉しくて『俺でよければ』と返事をしてまた走る
「初音!!」
さっきの母さんみたいに部屋に入ると,母さんと初音はまだ携帯を扱っていた
「遅かったね?」
「まぁな…
ってか俺凄いって!!」
走って頭の中がグチャグチャになったのか言いたいことが纏まらず,結局何故か自画自賛してる
呆れ顔の母さんに初音は『気がふれたのか』と聞く始末だ
外出許可が下りた事を伝えようとした瞬間
俺の頭にある計画が浮かんだ
「ゆ…縁が金返してくれるって」
と,とりあえずごまかしてみた
絶対守ると約束し,俺は少しでも早く初音に伝えたくて院長室を出ていく
「音緒くん!」
バンッと音を立て,院長が扉を開けて出てきた
廊下を走っていたから注意されるのかと思ったら…
「初音の事をお願いします」
と深く頭を下げられた
“どうしてここまで”というのが感想だったが,それよりも“頼む”と言われた事が嬉しくて『俺でよければ』と返事をしてまた走る
「初音!!」
さっきの母さんみたいに部屋に入ると,母さんと初音はまだ携帯を扱っていた
「遅かったね?」
「まぁな…
ってか俺凄いって!!」
走って頭の中がグチャグチャになったのか言いたいことが纏まらず,結局何故か自画自賛してる
呆れ顔の母さんに初音は『気がふれたのか』と聞く始末だ
外出許可が下りた事を伝えようとした瞬間
俺の頭にある計画が浮かんだ
「ゆ…縁が金返してくれるって」
と,とりあえずごまかしてみた


