star dust

「母さんプレゼント渡していい?」


早めに渡してメアド登録したい


『いいわよ』の返事で初音にプレゼントを渡す


どうみても携帯ショップの袋だけど初音は分からない


開けてもいいかと聞かれ,頷くと『何だろ−』とまるで宝箱でも開けるような顔で箱を開けた



「……夢?」


「なわけないだろ」


反応が何ともいえないくらい可愛かった


もう本当に可愛かったんだ


何度も『ありがとう』を繰り返して,初音は携帯を胸に抱いた



「それは母さんと俺からのプレゼント
 で俺だけからのプレゼント何だけど…」


「まだあるの!?」


「おとなしく聞いとけ
 俺からのプレゼントは初音の願いを叶える事
 何かあるか?」


初音は黙った


この時の俺は馬鹿だったなと思う


まだ知らな過ぎたんだ


たくさん願いがあることを


そして俺に叶えられるべき願いばかりではないことを


けど俺にも少し…本当に少しだけ叶えられる事があったから


それで少しだけ許してほしいよ初音