star dust

救急車は患者を乗せたから出発というわけではないらしく,乗り込んで結構経つが今だ救急車は動かない



その間,救急隊があの人を治療している



聞こえてきた会話からすると何かしら抱えている病気の発作らしく,今のところ命に別状はないとのこと


救急隊の人に,今は大丈夫だから救急車が出発しなくても不安にならなくていいよ,と言われたが曖昧に笑うことしか出来なかった




「あっ俺こんな見た目だけど一応医療関係は学んでるから安心して
 んで俺のことは昌さんと呼んでくれたらいいよ
 あ…そういえば君の名前は?」


「香川です」


「下の名前っ」


「……音緒」



溜め息をつき男…昌さんを見たとき綺麗な顔をしていることに気付いた


見れば見るほどかっこいい




「あっ俺には美人の嫁がいるから惚れんなよ?」



…のにどうやら中身が残念らしい


はいはいと受け流し,やっと動き出すらしい救急車に身を預け病院に近付いていく…と同時にどこの病院なのか気になって仕方がなかった



日下部病院ではありませんように