star dust

「初音−??」


3日ぶりに来た病室には笑顔で出迎えてくれるはずの初音がいなかった


色々ごたごたしてて来れなかったけど…


検査か何かだろうか??


母さんに聞いてみようと思いドアに手をかける


すると勝手に開いたドア



「音緒ちゃん!!」


突然抱き着いてきた初音に俺はどうすればいいか分からなかった



「よかった…」


ポツリと呟いた言葉を聞き逃さなかった



「初音??」


「もう来てくれないかと思った」


こんな初音を初めて見た


まだ出会って1ヶ月だから初めては沢山あると思うけどさ



「ごめんな??
 色々あってさ」


すると腕の中で『ごめんなさい』と呟く初音


少しすると手の中から離れてベッドに座った



「寂しかったか?」


「うん
 でも今までがおかしかったんだよね
 2日に1回は必ず来てくれてたことが」


なぁ初音


そんな顔して笑わないでくれ


眉を下げて笑わないで


お前のそれは明らかに悲しさを我慢してる時の顔