ファッション雑誌だったり某有名ブランドが表紙に載ってる雑誌だったり



その雑誌に付箋が貼ってあって“欲しいもの”とか書いてあったりするところが更に微笑ましい




「これは…髪形か?」



初音が今読んでいたのはヘアカタログとかいうものでサロンの紹介やアレンジの仕方が載っていたりする雑誌だった



丁度アレンジの仕方が載っているページでキラキラした瞳で見ている初音を見て無意識に『やってやろうか?』と言っていた




「音緒ちゃん出来るの!?」


「やり方載ってるから見ながらやれば出来るだろ
 どれがいい?」



聞くとすぐに指を差した髪形は難易度が表記されているのだが“上級者向け”と記してあるものだった



無理だろと言おうとしたがニコニコと嬉しそうに準備している初音を見ると『座って後ろ向け』としか言えなかった



雑誌を見ながら髪を結っていくと,初音が鼻歌を歌いながら完成を楽しみに待っている様子が伺えて,丁寧に綺麗にセットする




「どうだっ」



鏡を初音の前で持ち,凄く上手くできたと自画自賛してしまう出来栄えを見せる