「ゆうーっ起きろっ!
もう休み時間だぞーっ」


…んぅ

夢香の声に起こされた。

顔を上げると目の前には黒板。

…そうだ、授業中に寝ちゃってたんだ。

『ふぁ…
夢香だぁ…
なんで夢香があたしの教室にいるんだぁ…』

あくびをしながら眠そうに顔を上げた。

あたしは中高一貫の女子校の高等部1年。
夢香は同じ学校だけど中等部の3年。

ここは高等部1年の教室。

「ばーか!
用事あるからに決まってるでしょ」

夢香はあたしの前の席の椅子に座った。

『用事ってなに』

「今度の日曜暇?」

夢香が笑顔で聞いてくる。

『暇だけど…
なんで?』

「まじで!