ヤンキー彼女 取扱い説明書

「それはホントの君なの?」



足を止めた。あたしは振り向く。和臣はひどく真面目な顔をしてあたしを見ていた。



「君は一人で大丈夫なの?」
「なに言ってんの?」
「そんなふうに強がって辛くないの?」



「おまえうざい。」



だって痛いとこばっか突いてくる。でもさ、甘え方なんてとうの昔に忘れてしまったよ。だから歩み寄られたら突き放す、その繰り返しでここまで来た。



「もうあたしに関わるな。」
「どうして?いやだよ!」
「いやって…」
「だって俺…」



「俺、春海のこともっと知りたい!」



あたしは今でもあの言葉を思い出す。今までの人生であれが一番嬉しかった。