「危ないから帰れ。」
「じゃあ春海も帰ろう。」

あたしは和臣の胸ぐらを掴んだ。

「聞こえねぇか、帰れっつったんだ。ここはてめえみてえなお坊ちゃんが居ていい場所じゃねぇんだよ。目障りだ失せろ。」

乱暴に和臣を解放して、背を向けた。和臣はどうもあたしに間違ったイメージを持ってるらしい。まるで友達になれると勘違いしている。



なれるわけない。あたしなんかと。汚れて汚れてここまできたあたしなんかと。ふれてしまえば、和臣まで巻き込んで、きっと…






堕チテシマウ。