「春海!よかった!春海だ!」

和臣は夜闇の町に似合わずきらきらとした目をこちらに向けた。手まで振っている。あたしは唖然として困惑した。

「な…なんでここに?」
「春海にまた会えるかなと思って。春海学校あんまり来ないし…」
「それ…だけ?」
「他に用ないよ」

場違い。場違いである。