「今日は何してたんだ?」
「ガッコいってた。」
「へー珍しい。どうせすぐ帰ったんだろ?」



拓巳はあたしの頭をわしゃわしゃと撫でる。拓巳は2歳年上だからすぐ兄貴風を吹かす。実際あたしのほうが喧嘩は強いけど。



でもやっぱ頼れる兄貴って感じ。



「今日生徒会長と喋った。」
「カイチョー!?」
「うん。ばかっぽかったけど。ほら、こないだ絡まれてたやついたろ?」
「あーあいつか!!すげえ偶然だなあ!!」



ほんとにな。あたしはなんとなくあの黒目がちな瞳を思い出していた。