「このあいだはどうも。」

「あ…あぁ。」

あたしのほうが驚いて声がうわずってる。情けない。



「助かったけど、間抜け面はいただけないなァ。」



あ、聞こえてたんだ。



「大体あんなとこで絡まれるアンタがわりぃんだろボケ。」
「そりゃそうだ。」



男子生徒はけらけら笑った。最初つんとしてると思ったけど、そうでもない。