「佳織!! 早くしなさい。」
まだ時間は朝の6時、昨日までならまだ寝ている。
しかし、今日から新しい学校。
「待ってぇ~、今行くから。」
 

「じゃあママ行ってくる。」
急いで私は家を出た。
  
私の名前は柴田 佳織
今までは、福岡に住んでいた。
だけど、親の急な転勤で東京に引っ越してきた。
こんな事言うのはなんだけど↓↓
どっちかというとうれしい。
今日から新しいスタートが始まる。
 
そして、過去のことは忘れようと誓った。



高1の冬、
私は大好きな彼とデートをしていた。
彼の名前は、安藤 大輔
初めての彼ですごく自慢だった。

その日まで、

付き合って5カ月、
何か記念に買いたいな。
「ねぇ~大輔」
私ははずかしながら大輔に声をかけてみた。
「んっ、なんだ」
よし言うぞっ、
「私たち付き合って5カ月たつじゃない、
 だから記念になんか買わない?・・・」
「いいよ」
やったー。
私の心の中は、
飛び跳ねるようにすごくうれしかった。

私たちは近くにある雑貨の店に入った。
この店は大輔の紹介してくれた。
「なんか見ていいもんがあったら行って」
私の心の中は少しさみしかった。
でも、  
言い返せなかった。
「わっかた↓↓」
私はうなずくだけ。
記念日なんだから一緒に探してくれてもいいのに。
ずぅ~と心の中で文句ばかり言っていた。
「さっ、選ぼ」
文句ばかり考えるのもあれだし、
気分を入れ替えよ。
「かわいい」 

「何これ」 

「すご......」
  ・ 
  ・  
  ・ 
  ・

みていたらいつの間にか時間がたってしまった。
「あれっ、大輔は?」
まわりを見ても大輔の姿がない。
「もう、電話しよ」
私はカバンから携帯を取り出した。
そしたら携帯に一通のメールが入っていた。
そこには、
<ごめん。少し用事ができた。>
私はメールを見た瞬間「ハァー」と
ため息が出てしまった。
悲しいのではない。
大輔とのデートでは、
よくある事だから。
   
「明日あったら怒ってやる(笑)」
と気ままな気分だった。

この後までは......


「いたっ」