「一体、誰がその旅費を出すんですか?」

私は目の前に座っている有栖川の顔を指さした

「僕の顔を指でささないでください!」

「不機嫌すぎ」

私はぷいっと横を向いた

ダイニングテーブルに向かい合って座っている私たちは、藤城 竜之介に誘われた旅行について話をしていた

私は行く気満々!

だけど

有栖川は行かせない気満々なのだ

二人の意見は平行線

どっちかが折れないと話は終わらない

でも私は折れる気なし!

だって旅行に行きたいもの

たまには羽を伸ばしたい

…って仕事もせず、有栖川に負んぶに抱っこ状態の私が「羽を伸ばしたい」なんて言えないし、ね

常に羽を伸ばしてる状態のに、これ以上、伸ばしようがない!…って返答されるのがわかってるし

でも

負んぶに抱っこ状態に結構、窮屈なのよ