さ…寒いんですけど?

私、寝るときクーラーつけたっけ?

私は目を覚ますと、瞼をゆっくりと持ち上げた

視界いっぱいに有栖川の顔がある

色白で、綺麗な肌が私の視界を占領している

「あ…有栖川?」

あれ?

だって昨日は、家に…

来てくれたんだ

あの電話で…

…ってやっぱり冴子とヤッてたんだよね?

私が起き上がろうと身体を動かすと、ベッドがギシっと軋んだ

私の隣で寝ていた有栖川の目がぱちっと開くと、ぱっと起き上がった

「あ…愛子さん、起きたんですか」

「え? あ…うん」

「良かったぁ」

ほっと有栖川が息を吐くと、布団の中に潜った

は?

何が?

良かったって?

どういうこと?

「有栖川?」

「ん?」

「『良かった』って何が?」

「いえ、別に」

有栖川は布団を頭までかぶった