「寝ずに頑張れば…ねえ……」

僕は真っ暗な部屋に電気をつけて、呟いた

僕、一人で寝ずに頑張ってもこれでは無意味…というか、なんというか

「なんで、僕の部屋で寝てるんですかっ!」

涙で枕とシーツが濡れている

愛子さんがうつ伏せで、枕を抱きしめて爆睡中だった

『今夜、なんだかイケそうな気がします
アリですよ!
こういう展開もっ』

…って僕の肩をバシバシ叩いて、帰って行った人が約一名いましたけど…

これじゃ…全然、イケませんよ

ナシでしょ

こういう展開はっ!

僕は深いため息をつくと、部屋の床に尻をついて座った

僕は何度、期待を吹っ掛けられて、裏切られるのだろう?

「僕にも我慢の限界っていうのがあるんですよ…愛子さん」