僕様王子に全てを奪われて

私は携帯の履歴を開いた

ボタンを押すと、耳に当てる

『おかけになった電話番号は……』

ほらね…

誰も私を待ってる人なんていないのよ

私が必要な場所なんてないのよ

私は唇を噛み締めると、携帯を床にたたきつけた

声が聞きたいのに

笑顔が見たいのに

どうして駄目なの?

こんなに寂しいのに、何をやってるのよ!

私を独りにして

携帯の電源を落として、何をしてるのよっ

…ってナニしかないけど

私が欲しいんじゃないの?

私とシタいんじゃないの?

なのに…電源落として、何をしてるのよ!

…やっぱ、ナニ…なんだろうけど