莉衣音は駆けるように階段を降りた。
『おはようっ、お母さんっ』

「あらぁ、早かったじゃないの。」

……カチャカチャ

それだけ…?

お母さんはそれだけ言ってフレンチトーストを私の前に並べるとキッチンの奥に引っ込んだ。