何かって、それおぎやはぎのまね?
なんて突っ込んでる暇はない。
「あのさ、普通はじゃんけんでしょ?」
紙とペンを探している先生にそう言うと
「・・じゃんけん・・だと」
またも大真面目な顔で言ってきた。
「そう!じゃんけんなら髪もペンもいらないし。
大体あみだくじで決められるわけないじゃん!」
「だがしかし」
しかしって、理由まであるの?
「もういいから!いくよ!じゃんけん」
「では頼んだ」
言い出しっぺのあたしがまさかの敗北・・
面白くない、本当に面白くないけど。
負けたんだから仕方ない。
「行ってきます」
時計を見ると2本の針は6の所で止まっている。
コンビニに行くよりも近くの電気屋さんに行った方がいい。
そう決めたあたしは
「よし」
気合を入れて家を出た。


