「あの子ともう一度、一緒に暮らしたいの。それを伝えて下さい」 あたしの家を訪ねてきたその人は 先生が此処に住んでいる事に対してのお礼と、 そして先生への言伝をあたしに頼んで帰って行った。 お母さん・・には見えないくらいの 綺麗で 若そうなお母さん。 一緒に暮らしたい・・ それはあたしと先生の別れを告げる言葉でもあった。 ・・まだ先生には言えてない。 「必要ない」 先生はそう言ったけど 言ったら 本当に あたしから離れて行きそうで 怖かった。 あたしはずるい。