「一体どういうこと?」

取り敢えず落ち着いて話がしたくて

リビングのソファーに座った。

「・・言いたくない」

顔をしかめてクッションを抱くママは

一瞬だけ女の子に見えてしまう。

「言いたくないってそこまで言っておいて」

「だって花は想の味方なんでしょ?」

「はぁ?」


ふてくされたその口調も

ふくれっ面も


何処か可愛いと思ってしまうのはあたしだけ?


「あたしがいつパパの味方になったのよ」

話だってまだ聞いてないのに・・


「だってあの時もあたしの事裏切ったじゃない!!」

「は?」

あの時・・・


そう言えば前にもママが離婚だなんだって騒いでいたような


『花だけはあたしの味方でいてくれるよね!!』

そう言ってあたしを無理やり青山想徹底無視同盟に組まれた事があった。


まぁあたしはパパがママを裏切ることなんて絶対にしないと思ったから

すぐにパパに話しかけたけど。


でもまだそれを根に持っていたとは・・


「信じられないなら何でここに帰って来たのよ」

「だって・・あたし、他に行くとこがなくて」


今度は泣きそうな顔を見せる。


あー!!

もう今度はママ?