「今、黒崎お前の事見てたぜ?」 すれ違ったすぐ後、興味津津な顔であたしに聞いてきた。 「あっそ、それで?」 「いや・・あの教師も一応は男なんだなって」 「どういう意味よ」 「お前の事見てたって事はお前の事がす」 「それ以上言ったら今日奢ってあげないよ」 「あーー今のナシナシ!!」 あれから先生にどんな顔したらいいのか分からなくて こうして先生を避けてしまってる。 先生の前では もういつものあたしでいられなくなってきていて。 どうしてかは分からないけど。