お前なんか・・




お前なんか・・




「お前なんか消え失せろ」



私は、やしの木にそう言って手をかけた。




暑さでぼんやりとしている頭は殺気を帯び、私はチェーンソーを操り、やしの木を切り倒していた。




「・・何故だ、地球を救ったのに」




やしの木は死に際にそんなことを口走った。







「あっついんだよ」




単純な理由だった。