『(あー風邪かな?ちょっと寒い…頭がぼーっとするかも)』


フラフラと廊下を歩くあくあ。


「あくあちゃん?フラフラしてるけど…風邪でもひいたの?」



『Σえっ!いや、超元気だよ!やだなぁ雅也ったら』


明らかなあくあの愛想笑い。
ここで雅也は全てを察したのだが、ある事を思いついた。


「だよね!無理しちゃだめだよ?念のため俺が部屋まで送ってあげるよ。」


『え…?ありがとう?』



あっさりと信じ込んだ雅也があくあにとって意外だった。



ガチャ…

「ん…?あぁ、あくあか。」

部屋には朱雀がいた。